それは、ローマ最後の休日でした。空は青くて、どこまでも高く、季節はまだ春なのに、日差しはまるで初夏のようです。

朝、他のローマ人がするように、食料品店に行ってみました。私がその店にたどり着くとき、一人の男と肩が触れ合いました。二人がお互い「ごめんなさい」といって振り返ると、彼は一瞬私のことを見つめていました。

その店は奥に広く、突き当たりはハムや総菜のコーナーになっていました。背後に人の気配を感じて後ろを見ると、さっきの通りすがりの男が立っていました。

「君は何してるの?」
「買い物。」
「その後は?」
「市場に行くの。」
「一緒に行こう。君がここを見る間、僕は外で待っているからね。」

偽オレガノ
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