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その時、実は、後で気がついたのですが、私は旅館を探そうとして、同じ一角を、梯子を駆けるハツカネズミみたいに、ぐるぐると回っていました。
だんだん髪も乱れてきます。
そんな時、女子高生たちが私に尋ねます。
「どこへ行きますか?」
その時やっと、今いる場所を知りました。
昔、読んだ、教科書によると、いろいろ迷った時には、どれを選んだとしても、結果はそれほど変わらないのだそうです。
ソウルにはいろいろなごちそうがありました。
私は、目移りしながら考えます。あの教科書の言葉は本当ですか?
そんな時、複数選択という言葉が、思い浮かびました。
真露、焼酎、どぶろく、ビール…。私はまた悩んでいました。
優柔不断は日本人の特権でしょうか?どこかから鬼っ子がやって来て、ぽろっと取って、持っていってくれないかな。
本当のことを言うと、下戸の私は、この街の夜景だけで、すでに酔っぱらっていたのでした。
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