駅をおりて、川を渡ると、アユタヤの街に着きました。
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道を行くと、一台のトゥクトゥクという三輪車やさんが、声を掛けてきて、私の行こうとしている寝仏まで安くしていってあげるよ。といいます。私はそのまま、その車に乗りました。
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三輪車は、名前の通
りに、トゥクトゥク音をたてながら道を進んでいきます。
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タンタン(それが彼の名前でした。)は運転しながら私に三輪車のゲストブックのようなものを差し出しました。そこには、値段と、時間の表みたいなものや、どんなに彼が素晴らしいかが、日本語でたくさん書かれていました。
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車が道をまがると、緑と青と赤茶色の景色の中に、白い身体に金色の袈裟をまとった寝仏の姿がみえてきます。
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彼に、続けてこの車を使う?と、聞かれましたが、私は「いいえ」と言いました。
「2時間コースがおすすめだよ。ここと、ここ、あそこにも行くよ。」「でも、私は2時間以上ここにいるのよ。」こんな会話を交わしていて、結局30分くらい過ぎていました。
タンタンは寂しそうな顔をして、街へと帰っていきました。
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