朝、もやに包まれた町の澄んだ空気に、鳥の鳴き声が心地よく響きます。民家からコーヒーの香りがたちのぼる頃、散歩にでました。この香りで、お腹がはもっとペコペコになるのですが、スバシオ山から陽が射して、眠っていた田園地帯が明るく染まっていき、駅にある、サンタ・マリア・デリ・マジョーレ教会の青い天蓋が、はっきりとした存在を表すのを眺めると、空腹のことなど忘れてしまうのです。
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