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バンコクは、私が初めて訪れたタイの都市で、この街の日差しは私には眩しすぎて、肌はすぐにくろくなってしまうのです。
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初めてきた夜、私は車の中から、後ろに流れていく街灯の明かりを眺めていました。街にはいると、南の樹木が黒いシルエットになって揺れています。車が大きな明かりの中を過ぎて、サンダル履きのスリムなタイ人たちが道を行くのが目にはいると、私はバンコクにいることを強烈に実感したのです。
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少し街に慣れてくると、繁華街を徘徊したり、木陰のベンチでぼーっとしたり、また暑くなってくると、冷房のよくきいた建物の中に入ったりしていました。
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でも、結局、この都市は私にとっては広すぎて、自分の知っているところ、気に入ったところだけで、時間を過ごすのがいつもでした。
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そのとき、私はクリスマスを見ずに、帰国するところで、辺りは、年末の電飾できらびやかに飾られています。
ちょっと名残惜しく感じながら、私はマレーシアホテル近くのバス停に立って、47のバスを待っていました。
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