>バンコク
バンコク

-2年後-

こういうふうに書くと、私達が再会したことが、すぐにばれてしまうのですが、そんな起こりえなさそうなことに限って、かえって起こりやすいみたいでした。



その日もまた、帰国の日でした。お昼に中華街まで、肉包を食べに行きました。そのあと、食材珍味を売っている狭い通りを抜けていくと、すこし大きな道にでます。

ちょうどそこに、私の乗るバスがやって来たところで、私は、追いかけていって乗り込みました。

扉に近いところで車掌さんを待って、切符を貰うときには、全く思いもしなかったのですが、とにかく、その若い車掌さんと私は、二人でにこにこしあっていました。

次のバス停で乗ってきたおばあさんに、私が席を譲ると、彼は親指を上に立てて、nice!の合図を送ってきました。
地図

バンコク

そのすぐ後です。私が、あれれ、あれあれ、あの時の彼なのかな?それとも…?
と思った時、彼から近寄ってきたのです。

前へ
home