北 京
私はおしりに力を感じて、飛行機が北京に着陸したことを実感しました。
飛行機はそのまま滑走路をゆっくりすすんで、右側の窓に見える、高い木々や白っぽい冬の空の色も、それと同時に姿をかえていきました。
ホテルに着いたときにはもう陽が落ちていましたが、私はすこし外にでてみました。初めての外国は、とても恐くて、本当におそるおそるでした。
ホテルの門をでて、そこにいたおじさんに商店街までの道を教えて貰いました。おじさんは優しくて、私はちょっと安心しました。そして、レコードやさんで、テープを一本買うことができると、もっと安心したのでした。その後、レストランで食事を済ませると、ウエイトレスの女の子は、お釣りをくれません。結局喧嘩のようになって、お釣りは帰ってきましたが、私はすこしがっかりしました。
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