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その日の朝、洛陽駅で私を降ろすと、電車はすぐに、西へと走っていきました。
駅を出ると、あたりは暗く、街は寝静まっているようです。 けれど、夜明けはすぐそこまできていました。
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その日、私は一人で遊びました。
観光バスのなかは、中国人ばかりでした。 バスが動きだしてから、このバスは、私の行きたい場所にはいかないよ。と言うことが解りました。
それで私は、バスのみんなと、からくり人形館で歴史物語を見たり、通りに立ち並ぶ出店を見て回りました。
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次の日朝早く、遠くから友人がやって来ました。
龍門石窟を流れる川の側まで行ってみました。水はとても穏やです。
そんな時、私達を呼ぶおばさんがいました。 おばさんは両脇に本を抱えていて、見ると、それは、龍門の写真集でした。
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「彼女に買ってやりなさいよ。」
おばさんは、友達に、しきりにすすめます。
「彼女、僕達の事を、恋人どうしと思っているんだよ。」
友達は、小さな声で、私に教えてくれました。
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