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翌日、三人は再び西湖に向かいます。
朝の湖は真っ白で、どこからが空なのか、その境目がわかりません。薄いもやのなかから、小船が人を乗せては現れ、また消えていきます。
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私達は、西湖を出ると、近くの売店でジュースを買いました。 仙草密の甘い汁が、乾いた喉に心地よいです。
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しばらく歩くと、公園に着きました。土産ものや、軽食の屋台がたくさんあります。
見上げると、小高い山の上に、うっすらと寺のシルエットが浮かんでいました。
山を降りる途中、私達は小休憩しました。
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話が途切れたあと、少しして、
「杭州にいる時間が短すぎるよ。」
友達はいいました、彼の大きな瞳は、ちょっぴり複雑な色でした。
電車がホームを出ると、彼等の姿はどんどん見えなくなって、ついに、周りの風景だけになりました。
私はまた独りになりました。
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