浙江
杭州
夜、友達は、私を河防街へ連れていってくれました。そこには、宋代風建築のお土産やさんが立ち並んでいて、 私達は冷やかしながら歩きました。店の軒先には、紅い燈が柔らかい光を放って、空には満月がのぼっています。ちょっと幻想的な気持ちです。ある店の前で、綺麗な石の細工でできた、樹の置物がライトの灯りにキラキラするのに見とれていると、友達はそれを買ってくれました。
ホテルの部屋に私を送り届けると、彼らはおやすみ！と言い残し、帰っていきました。
する事もなくなって、ポットからお茶を入れると、テレビのスイッチをひねります。アジアンロックが流れてきました。横になって、テンポよく入れ替わるカラフルな色彩を眺めていると、遠くでなにか打ち上げる音が聞こえます。
窓から西湖の方を眺めると、きらびやかな花火が勢いよく上がっていくのでした。
今日はクリスマスイブなのです。
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