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町に出て、2年前に来たことのある古時計屋さんを探しました。
あの小さな店に、所狭しと時計が並んでいて、主人のおじさんと私がいると、もう空間がないくらいで、それがかえって心地よかった想い出です。おじさんは、大阪万博に行ったことがある話をしました。私はそこで、女物の安時計を買いました。
やっとのことで、改修中の建物の一階に、その店が見つかりました。ドアは閉まっていて、「僕はここには9時から10時までいます。用があれば、上海電視台隣の新しい店に来るように。」と、張り紙してありました。
私はそこまで出かけていきました。
着いた店とても立派な構えで、ちょっとみすぼらしい格好の自分を一瞬ためらいましたが、思い切って入ってみました。店の品揃えは、高級なものばかりで、店員さんもそっけなく、雰囲気は、つんとした感じです。
主人のおじさんは丁度出かけているところで、もうすぐ帰ってくると言われましたが、私はとってもがっかりして、元来た道を戻りました。
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