デリー銀座店(Delhi Ginza)
Dec. 2014
/ 銀座 / パキスタン・インド料理 /創業55年の銀座の老舗
デリーは、このサイトアーカイブ版を作り始めたころにお邪魔したお店です。第一回東京オリンピックよりも前から営業していなんて、そうとうな歴史ですね。
店内は高級感あるしつらえで、シタールなどが飾られていました。客層はビジネスマンが多く、みなさんスタイリッシュにカレーを味わっては去っていくのです。
私はランチタイム開始と同時に入店したので、1日15食限定のランチコンボを注文することができました。
お店のおすすめが少しずつ盛り込まれたランチコンボでは、カレーが2種類ついてきます。1種類が曜日指定カレー、もう1種類は好みのカレーを選ぶのですが、月曜日の指定カレーは人気のベンガルカレーでした。好みのカレーは、デリーがパキスタン料理店ということを思い出し「カラヒ」というパキスタンカレーを選びました。
しばらく待つと、料理が盛られた大皿が運ばれてきました。
気になっていたカラヒからいただきます。何種類ものスパイスと具材が合わさったトロトロのルーは、なめらかな光沢があり良い香りが漂っています。口に含むと、辛いという一言では片づけられない複雑な深みが広がりました。 中にはふっくらしたチキンが入っています。
パキスタンからベンガル湾へ南下
有頭エビが魅惑的なベンガルカレーはトマトベースで、酸味とエビの旨みのバランスが更なる食欲を掻き立てるのです。 エビの身は弾力があり美味しかったです。カレールーはベンガル湾に沈むの夕日の色(勝手な妄想)のようでした。
タンドリーチキンは大ぶりでボリュームたっぷりです。
小ぶりのサモサは野菜入りで、皮は薄いのに何層にもなっている食感です。 付け合わせのジャガイモのブジヤというお惣菜は辛くないので箸休めになりました。
インドのおせんべい「パパド」の下に隠れていたチャパティは、上質な粉の風味が感じられる素朴な味わいでした。パパドはパリパリして香ばしく、ビールに合いそうです。
各テーブルにもれなくオニオンピクルスとキュウリがあり、好きな量いただけるのが嬉しいサービスです。スタッフさんが親切でフレンドリーなところも、デリーが銀座の名店であり続ける理由の一つかもしれません。