八丈島 再び
Januaary, 2014
/漫画の誘惑に負けた日
「流されて八丈島」という漫画を購入して数か月、何号だったか忘れましたが、町を挙げてのマラソン大会が行われ、終わったら温泉と体育館での宴会付きで盛り上がっているシーンがいつまでも忘れられませんでした。
そんなことで、八丈島パブリックロードレースにエントリーすることにしました。
エントリーが完了すると、宿と空の手配です。前回宿泊したまったハッチージョーズホステルはメールで予約ができました。
問題は空の便です。はっと気づけば今回はマイルがありません。激安、格安そしてバーゲンの航空券を探すのですが、探しているうちに空席がどんどんなくなってきているのです。本島ランナーの多くが私と同じことをしているのでしょう。
いざマラソン
大会の日はいい天気でした。走り出してみると気持ちよく、風景も目新しくきらきらしているので思っていたより走ることができました。 きれいな海風と沿道で応援してくれる町の人たちの声に癒されました。
ゴールすると、温かいトビウオ汁が振る舞われ、バスに収容されました。 このバスは八丈島に点在する温泉に直行するのだそうです。水質はすこしぬるっとしていて全身の筋肉が一気に弛緩しました。
そうして小ざっぱりとしたランナーたちを乗せ、バスは小学校へと向かいます。 こちらの体育館で大宴会が始まるのです。
島寿司をはじめ、明日葉の天ぷらや菊池レモンを使ったナマスなどの島料理を堪能し、飲み放題の焼酎を片っ端から試していくうちに酔いがまわってきました。ホテルに帰るとすぐに眠りに落ちたのでした。
幸せの赤い鳥を探しに
翌朝早く目覚めて、この島に生息するという鳥アカコッコを探すためにビオトープ園まで歩いていくことにしました。
のどかな風景がつづきます。一時間ほど行くとようやくたどり着きました。職員さんから「アカコッコは木の上ではなくて繁みの中にいるよ」と教えてもらい、落し物を探す人のように下ばかり見ながら歩いていきました。
ビオトープ園の裏門から外に出かかったころ、ゴソゴソ音がするので目を遣ると、お目当てのアカコッコでした。初めて見る鳥は思ったより大きく、黄色い隈取をした黒目がくりくりしていてかわいらしいです。 カメラの露出設定に手間取っているとすぐに隠れてしまいました。
写真を諦めた私は、海辺に戻ってイソコッコを探すことにしました。 ホテルの前がすぐ海なので来た道を戻ることにしました。海岸に出ると子供が遊びに来ています。遠くを見渡すと、テトラポット手前に見たことのない鳥がいます。イソコッコのようですが地味な色合いなのです。
調べてみると女の子でした。男の子は次回来たときに探すことにして、私は島を後にしました。