日本橋 - 京への起点、なぜか逆走
東海道五十三次 / 日本橋 - 21次 岡部宿 / / 2008-2014
新橋から日本橋へ
今回は新橋から東海道行脚の出発点、日本橋を見に行くことにしました。 新橋駅のガードをくぐり、土橋の交差にさしかかり、そのまま東京方面に向かうのかと思いましたが、私の教科書本「東海道を歩く」の地図を見ると間違えていました。正しい道を探します。
近くに博品館というおもちゃのデパートがあり、ずーっと遊びに行きたいと思いながら未だかつて行ったことがありません。
晴海方面にすこし歩き、銀座9丁目の交差点を左に曲がると大通りにでました。 出勤途中の夜の蝶、仕事を帰りのOLさんたちや買い物客で賑わっていました。
私は自分がこの雰囲気にそぐわないことを感じながら、足早に先を急ぐことにします。銀座6丁目に入ると松坂屋前に明治八年開設した商法講習所の石碑がありました。 ここが一橋大学の前身だそうです。当時の銀座はもっと地味だったのでしょうか。今となれば、スワロフスキーやカルティエにティファニー、ブルガリなどのブランドショップが立ち並んでいるというのに。
そういった高級店のディスプレイを眺めるのは楽しかったのですが、 道が狭いのに人が多く混雑している上に信号もあるので、走るどころか歩くのも大変なのです。 しかも、私の着衣はオフィス仕様なのに足元は地下足袋靴!どうか知り合いに会いませんように!!
国指定重要文化財 日本橋
明治八年(1873)この地に商法講習所を開設す
これ現在の一橋大學の発端なり
昭和五十年九月二十四日
百年記念に当り一橋大學之を建つ
4丁目のあたりに来ると、さらに混雑してきました。
空を見上げれば、雲行きも怪しくなってきたので道を急ぎます。 銀座発祥の地の碑を見て正しい旧道を歩いているのだと安心しました。 銀座2丁目にはノイハウスというチョコレートやさんがあり寄り道したかったです。
ここに銀座発祥の地の石碑があります。 江戸時代の銀座とは貨幣の鋳造所のことで慶長6年(1601年)に伏見に創設されたのが始まりだそうです。
その後各地に鋳造所ができましたが、やがて銀座に統合されました。銀座役所では貨幣鋳造と銀地金の売買が行われていました。役所は寛政12年(1800年)に蛎殻町に移転していったのです。
銀座発祥の地
慶長十七年徳川幕府此の地に銀貨幣鋳造の銀座役所を設置す
当時町名を新両替?とし通称を銀座町と呼称せられ
明治二年逆に銀座を町名とする事に公示する
昭和三十年一月一日
このあたりは先ほどの華やいだ空気とは違いぐっと落ち着いた雰囲気になります。
ぽつぽつと雨がふりだしてきました。日本橋領域に入ると、老舗の日本橋高島屋のほか、かつて噂になったコレド日本橋がありました。この百貨店は山下公園にあるバーニーズニューヨークのような感じで、富裕層しか入ってはいけなそうな雰囲気です。
本日のゴールの日本橋はだんだん近づいてきています。
日本橋に到着すると、橋の西側には石碑などがあり当時の記録を知ることができました。雨脚が強くなってきたので東京駅まで歩き、東京駅一番街で遊んでから帰る予定を変更して地下鉄で帰る事にしたのでした。
国指定重要文化財 日本橋
所在地 中央区日本橋1丁目、日本橋宝町1丁目
日本橋がはじめて架けられたのは徳川家康が幕府を開いた慶長八年(1603)と伝えられています。
幕府は東海道をはじめとする五街道の起点を日本橋とし、重要な水路であった日本橋川と交差する点として江戸経済の中心となっていました。
橋詰には高礼場があり、魚河岸があったことでも有名です。幕末の様子は、安藤広重の錦絵でも知られています。
現在の日本橋は東京市により、石造二連アーチの道路橋として明治四十四年に完成しました。橋銘は第十五代将軍徳川慶喜の筆によるもので、 青銅の照明灯装飾品の麒麟は東京市の繁栄を、獅子は守護を表しています。
橋の中央にある日本国道路元標は、昭和四十二年に都電の廃止に伴い道路整備がお行われたのを契機に同四十七年に柱からプレートに変更されました。プレートの文字は当時の総理大臣佐藤栄作の筆によるものです。
平成十年に照明灯装飾品の修復が行われ、同十一年五月には国の重要文化財に指定されました。装飾品の旧部品の一部は中央区が寄贈を受け、大切に保管しています。
平成十二年三月 中央区教育委員会
里程標
横浜市29粁
甲府市131粁
名古屋市370粁
京都市503粁
大阪市550粁
下関市1,076粁
札幌市1,469粁
千葉市37粁
宇都宮市107粁
水戸市118粁
新潟市344粁
仙台市350粁
青森市736粁
札幌市1,156粁
今回の結果、足袋靴は武術には向いているが町歩きには向かないことがわかりました。会社の鞄やサンダルを持っていたことも、減速の要因になったのです。次回は準備をちゃんとしてリベンジしたいです。