1.品川 - 町は車窓からは見せなかった表情を見せた
東海道五十三次 / 日本橋 - 21次 岡部宿 / / 2009-2014
新橋から神奈川行、東海道行脚完成へ向けて
昨夜の深酒で朝寝坊した私は、霧雨が降る新橋駅を降りたのが9時半近くになっていました。 これでは川崎の美味しいランチにありつけないかもしれないという一抹の不安を胸に、5年前に歩き始めた交差点まで足を進めます。 ほんのすこし前に歩いていた三重の風景とは全く違う光景が広がっています。目に映るものはビル群と何両もの車ですこしグレーがかっていました。 江戸時代に伊勢から上京した人々も同じような感情を抱いたかもしれません。
2011年の震災時にも、この道を横浜まで歩いたことを思い出しました。当時は緊迫感であたりを見る余裕がありませんでしたが、今回はどこかに石碑や道標をないか、きょろきょろしながらのんびりとした道行きでした。 大門を過ぎて、御成門駅に大韓航空オフィスがあるのを思い出しました。 大韓航空はスチュワーデスさんだけでなく、オフィスのお姉さんも綺麗なのです。この航空会社には、1998年に最安値でローマに行って以来お世話になっています。最近は値段があがったため、なかなか乗れないのがちょっぴり悲しいです。
品川に近くになるまで、これといった目印がありませんでした。芝大神宮越しに見える東京タワーを眺めたくらいです。 私はただ、大通りの片隅をアリのように歩くだけでした。
品川駅が近くになってくると、篤姫の住居が裏道にあったり、当時の遺構が点在していることが分かりました。川崎までは思ったより遠いようです。しかし、今回の持ち物はウエストバックのみなので楽に歩けそうです。
品川宿手前で鈴ヶ森遺跡を見ました。
東京都指定旧跡 鈴ヶ森遺跡
所在地 品川区南大井2-5-6付近 大経寺内
史跡指定 昭和29年11月3日
旧跡指定 昭和30年3月28日
鈴ヶ森遺跡は品川宿の南、東海道沿いに慶安四年(一六五一)に開設された御仕置場の後です。大井鈴ヶ森の刑場は、東海道に面し、規模は元禄八年(一六九五)実施の検地では間口四〇間、奥行き九間であったとされます。
東海道(現在は第一京浜)の拡幅等により旧態を留めていません。大経寺は御仕置に隣接し処刑者の供養のために建てられた寺で髭題目を刻んだ石碑は池上本門寺二五世管主日顗(にらぎ)の筆によるもので、元禄一一年(一六九八)若しくは元文(六年)(一七四一)の建立とされます。
この鈴ヶ森刑場では、丸橋忠也、天一坊、白井権八、八百屋お七、白木屋お駒など、 演劇などで知られた者が処刑されたとされます。江戸の刑制史上重要な遺跡です。
平成二十四年三月 建設 東京都教育委員会
Historic Places Suzugamori Iseki (The ruins of Suzugamori) Designated in 1954
Suzugamori Iseki is a place of execution set up along Tōkaidō Road in 1651, was located in the south of Sinagawa post-town. It was 72 meters in frontage and 16 meters in depth according to the land survey in 1695. However, there are no remains due to extendedo of Tōkaidō Road in present.
Daikyōji Temple was built nearby for the executed people to give memorial services.The monument in the temple was built in 1698 or 1741, incribed "Nan Myōhō Renge Kyō" with seven characters that was engraved by Nichigi, who was the 25th head monk of Ikegami Honmonji Temple. It is important for the history of punishment on the Edo period.
Tokyo Metropolitan Board of Education
品川宿は、北品川からの旧道が商店街になっていて、穴子丼や穴子御膳の店がありました。当時はこのすぐ近くまでが海だったそうです。 北品川や青物横丁の商店街まで道が続き、一本松や袋井から送られた松の木などが東海道五十三次の誇りとともにしっかりと立っていました。
大森近くになると、海苔問屋が多くなってきます。ここは大森海苔の産地です。 私は海苔大福というのを買ってみることにしました。そういえば「大森の海苔」という言葉を小さい頃耳にしたような気がします。