14.吉原から蒲原へ - 富士の優美な姿を眺めつつ歩く
東海道五十三次 / 日本橋 - 21次 岡部宿 / / 2009-2014
吉原宿から蒲原宿へ
吉原宿を出て間宿本市場を過ぎ、道なりに歩いていきます。この辺りまではくねくねした道がないので、普通の国道の風景でしたが歩きやすかったです。
秋葉常夜燈を右に入りしばらく行くと、右手に白くて美しい神社の鳥居が見えてきました。
水神社(みずじんじゃ)と渡船場(とせんば)
富士川を渡る東海道の渡船場は水神社付近にあり、 周辺は舟場と呼ばれてきた。境内にある文政元年(1818)の常夜燈は、岩本村船方講中によって建立されている。
水神は富士登山道の起点でもあり「富士山道」の道標が境内に移されて残る。
富士川は思っていたよりも川幅が広く、流れも緩やかに見えます。今日何回か青く見える川の色を見てきて、自然にあるものが一番美しいのだと思えてきました。富士山が川面を鏡にして逆さに反射していました。
さて、その川を渡ったあとは裏道に入るのですが、目印となるはずの石材屋さんが見つかりません。魚屋さんに教えてもらいました。やっと裏道らしき通りに入ってみます。すると、そこはものすごい急坂なのです。私がよく調べないで来たからかもしれませんが、東海道はいつもフェイントばかりです。
はぁはぁ言いながら急坂を上りきると、旧道の道標が出ていました。
この辺りが間宿岩淵なのだそうです。立派な旧家があるので入ってみました。小休本陣常磐邸と表札にあります。ここはお庭しか眺められませんでしたが、手入れが行き届いて、草木がつやつやと輝いていました。イヌマキという木は樹齢何年でしょうか。とにかく立派な樹です。
常磐邸を出て一里塚を過ぎると道は下り坂になり、蒲原宿に到着です。