17-18.興津から江尻へ - 往事の生き様を知る
東海道五十三次 / 日本橋 - 21次 岡部宿 / / 2009-2014
興津宿から江尻宿へ
この日も空は青く広がっています。興津の宿ものんびりとした感じで、民家や商店の前に江戸時代の屋号を書いた灯籠のようなものがあり、宿場町感を醸成しています。興津からは甲府にも通じてもいるため、興津は交通の要所だったそうです。
町並みは現代的でどこかの地方都市のような感じです。私はここで、おいしいたいやき屋さんを見つけました。ここでもミカンは道で売られています。
清見寺や、坐魚荘跡など見どころもたくさんあるようです。
そんなとき、右足の前側が腫れて思う速さで歩けなくなってきました。明日がとっても心配です。
興津から江尻に向かう道にはあまり東海道の面影がありません。唯一あるのが袖師に東海道の松並木が一本だけです。
興津の宿を出て歩いていくと、一本の松の周りに看板が出ているので見に行ってみました。細井の松原とあります。また細井の松原そこには一本松の木が残っています。その横には無縁さんの碑があります。
かつては細いの松原と呼ばれた松並木が続いていましたが、戦時中、軍の命令で松の油を採るために松を切り倒したところ、たくさんの骨が埋まっていたそうです。東海道中で倒れた旅人を埋葬したものではないかと言われています。町の人たちは、その骨をお寺に葬り供養しました。
やっぱり東海道で旅の途中に行き倒れになると言うのは本当なんだ。ちょっと悲しくなりました。私はしばらくここに佇んでいました。
草薙神社の大鳥居を目に入れる頃には足も痛みが増してきて、本当に疲れてしまいました。