37.藤川 - むらさき麦の穂が風にそよぐ光景を心に描きながら歩いた
東海道五十三次 / 22次 藤枝宿 - 41次 宮宿 / / 2009-2014
赤坂をでてから藤川まで、何もない通りを歩いて行くことになりました。藤川宿の入り口に案内板があるので立ち止まりました。
藤川宿の曲手(かねんて)
地元の人たちはこの辺りを「曲手」と呼んでいる。曲手とは、直線上に来た道を直角に曲がり、また左へとクランク状に曲がる道をそう呼んだ。別名「桝形」とも言われている。
この付近は、当時、道中記にも書かれて繁盛した茶屋「かどや佐七」跡が曲がり角にあり、常夜灯(秋葉山灯籠)、そして東棒鼻などがあり、江戸期の面影を止めている。藤川宿まちづくり研究会
私はこの曲手に表示されていた地図を確かめながら進んだはずでしたが、店先にあった東海道藤川まちあるき観光マップで確認すると、また曲がり方を間違えていたのでした。
本陣跡の前には米屋、銭屋など昔の建物が立ち並んでいて、米屋は公開されています。赤坂出身のお姉さんが親切に案内してくれました。中は博物館のように展示がされていて、建物は庶民の暮らしがわかる風情で本陣とは異なり親近感が感じられます。
私は記念に藤川の手ぬぐいを一枚求めました。藤の花とむらさき麦がデザインされています。手拭には藤川音頭が染められていました。
藤川音頭
牛乗山から 藤川見れば むらさき麦穂が おじぎする おじぎする
名残惜しいが 行かねばならぬ こぼれ松葉の 松並木 松並木
毎年5月ごろ、むらさき麦の穂が畑一面を美しい紫に染める光景が見られるそうです。町の人たちがみな優しいのでとても居心地の良い宿でした。
赤い車体の名古屋鉄道が走るの踏切を渡ると藤川の松並木が始まります。