39.池鯉鮒 - あんまきに心を打ち抜かた瞬間
東海道五十三次 / 22次 藤枝宿 - 41次 宮宿 / / 2009-2014
この日の朝、横浜を出て6回乗り継ぎ、5時間半かけて岡崎公園前にやってきました。
昨夜の深酒による寝坊を恐れ、昨夜は一睡もしていなかったため、熱海から浜松間の二時間半を爆睡して過ごしました。豊橋から岡崎にかけては山並みの景色を車窓から眺めていました。岡崎公園前に来るまで、自分が歩いてきた場所を電車で通るたびに前回の旅を思い出したりしていました。
岡崎の旧道を行くと八丁味噌の蔵があり、見学しているお客さんたちがいます。
柿崎の交差点を過ぎて、松並木を道なりに歩いていけば池鯉鮒に着くようです。池鯉鮒の辺りは松並木が多くありました。なかでも永安寺の松は四方に枝を延ばしていて大変立派なものでした。
県指定天然記念物 永安寺の雲竜の松
昭和60年11月25日指定永安寺は大浜茶屋(浜屋町)の庄屋柴田助太夫の霊をまつる寺です。助太夫は一六七七年(延宝五)貧しい村人のために助郷役の免除を願い出て死刑したと伝えられています。
この寺を覆い包むように横に枝を広げたこのクロマツの巨木は、助太夫家の庭にあったものか、寺が建てられた時に植えられたものか不明ですが、樹齢は三〇〇年くらいくらいと推定されます。
この松の樹形は、中心の幹が上へのびず、別れた幹が地を這うようにのびて、その形が雲を得てまさに天に昇ろうとする竜を思わせるので「雲竜の松」と俗に呼ばれています。
樹高 4. 5メートル
幹の囲 3.7メートル
枝張り 東西17メートル 南北24メートル郷土の文化財を大切にしましょう。 安城市教育委員会
安城市のゆるキャラはサルビアのサルビーで、街路樹愛護会が作成した美観保持の看板には、松並木を清掃している「まつじい」という松のゆるキャラも登場していました。
松並木に浮かれすぎて、知立名物あんまきの元祖小松屋本家をマークしていなかったため、旧道から道を外れて買いに行くことを忘れてしまいました。
それにしても、国道一号線をあるいていて、これほど殺風景なことはありません。本当にこの道が旧道なのでしょうか。松の木はたくさん残っているのですが、その他の遺構は一里塚ぐらいしかありません。
あんまきで有名な藤田屋本店の前を過ぎます。このままでは、史跡を何も見ないまま鳴海に着いてしまいます。私はほんの少し心配になりました。