40.鳴海 - 有松の旧市街をぬけて
東海道五十三次 / 22次 藤枝宿 - 41次 宮宿 / / 2009-2014
鳴海に行く手前に、有松という間の宿がありました。有松絞という伝統工芸と旧い町並みを保存していることで有名なのだそうです。旧い建物に囲まれた映画のロケのような通りを撮影したり、買い物をしたりしていると瞬く間に時間が過ぎてしまいました。
有松を過ぎると、私は足をはやめました。この日は鳴海駅から知立のホテルに戻らなければならないのです。
名古屋市有松町並み保存地区
有松は、旧東海道の鳴海と知立つの宿の間に、慶長13年(1608)に合宿(あいのしゅく)として開かれた。尾張藩の奨励により、阿久比村から移住した人たちの一人、竹田庄九郎により、絞染めが考案され売り出されると、藩の庇護も受け、絞は有松名産として、全国にその名が知られた。
有松は絞と共に繁栄したが、天明4年(1784)、大火が起り全村ほとんどが焼失した。村の復興に当り、建物は従来の萱葺を瓦葺にし、 壁は塗籠造り、2階の窓は虫籠窓に改め、当時の防火構造で造られた。豪壮な商家が立ち並ぶ現在の街並みは、この時に形成された。
商家の建物は、中2階切妻平入りで、1階の前面についている半間の土庇の下は、昔は絞の店頭販売の為に、大きく開かれていたが、今は格子がついている。
名古屋市は、有松を町並み保存地区に指定し、伝統的 建造物や、町並み保存上必要な物件を定め、古い町並みに調和した景観の整備に努め、建物の修理・修景工事の補助事業を進めている。
平成7年3月31日 名古屋市教育委員会
Arimatsu historic townscape conservation district
Arimatsu was originally developed between inn towns of Narumi and Chiryu of the Tokaido Road by villagers from Agui in 1608.
Takeda Shokuro, one of the first settlers, soon originated shibori (tie dyeng cloth). And then Arimatsu became famous and prospered by its special products.
Almost all of the village were reduced to ashes in 1784 but afterwards Arimatsu restored with fireproof houses of wood as seen now. The buildings along the road were all shibori shops in the Yedo era.
Nagoya city designated the area to be the Conservation District on Mar. 26, 1984.
Board of Education, Nagoya City